2003/05/13 (産経新聞朝刊)

【話の肖像画】プロデューサー つんく♂さん(4)( 5/13)

 −−つんく♂さんは子供のころから歌うことが好きでしたか?

 つんく♂ 誰にでも小学生くらいの時には、自分で得意だなと思うものが何か一つはあったと思うんです。その中で歌に関しては、他人が「恥ずかしい」とか「できひん」とか言ってることの意味があんまりわからなかったんですよ。「なんで嫌なんやろ?」と思ってた。今思えば、そこに差があったのかなと。

 −−それは、大人になっても変わらなかった?

 つんく♂ ライブハウスでずっと歌ってたときも、ギターやドラムに関しては他のバンドを聴くと「ああこいつと組んだら負けるやろな」って思う、うまいやつが正直いた。けれど、ボーカルに関しては、おれよりうまいなぁと思うやつに、あんまり会ったことがなかったんですね。当時は売れてなかったから、狼少年みたいにならないよう、声に出しては言わなかったですけど(笑い)。ジュリー(沢田研二)の歌を聴いて、うまいなとは思ったけど、バンド系のアマチュアでは、ほんと会わなかった。だからオレみたいなやつが売れないとおかしいよな、とちょっと思ってた。そのころ出会ったアマチュアの中では、Mr・Childrenの桜井(和寿)君と同じステージに出たときに、「こいつ、歌うまい」と思ったのがT・M・Revolutionの西川貴教くらい。結局、二人は売れて、「ああ、やっぱり歌うまいやつは売れる」と。

ヒサブリにチェックしたichimyに残ってたネタ。
前にもなんかこの話聞いた事があったけど、なんだっけなー。